こんにちは。 タカキ マツイ です。
仏像関係の本やウェブページを見ていると
如来が最上位で、次に菩薩、明王、天部と階層があることを
初期のほうに知ります。
なるほど、釈迦如来や阿弥陀如来などの如来が一番で
千手観音や十一面観音などの菩薩は次、
そして、不動明王や軍荼利明王などの明王は次で、
最後に、梵天や帝釈天などの天部があるのだとわかります。
また、仏さまはおそらく日本発祥の仏様は存在しないし、そのすべての
原型はインドから渡ってきたのだというのが私の認識です。
それを、平安時代・鎌倉時代・室町時代などの仏師が
その時代の流行に合わせて作ったものが、今国宝であったり
重要文化財に指定されている仏像なのでしょう。
とても初歩的ですが、多くの人が、
仏像といったら、奈良の大仏や鎌倉の大仏程度しか
知らないと思いますし、よくよく考えると
その二つともが如来であることに初めて気づくわけです。
宗教は悪だと思わされて育ってきたものですから、
これは恐るべきだと思います。
宗教=仏教=怖いもの=近づいてはいけないもの
という認識なのです。
以上はわたしが仏像を気にし始めて
初期に知ったことと感じたことです。
さてさて、では2019年開催の「東寺展」の主役であった帝釈天はというと
梵天と並び天部の最上位に位置する仏です。
もとは古代インド神話の武勇神で雷神、インドラと呼ばれ
天空を駆け抜け「インドラの矢」という雷を武器に魔人と戦っていたとあります。
もとは戦闘神だったけど、
平安初期に仏教に取り入れられた際に
慈悲深く、柔和な性格になり、外見も変化したとされています。
ちなみに、阿修羅との戦いは有名で、その激しい争いから
修羅場という言葉の語源になっているといわれています。
帝釈天―外見
帝釈天は、牙のある白い象に乗り、手には金剛杵や蓮を持っています。
髪は頭上で束ねられ王冠を戴いているものが多いのが特徴です。また戦闘神の名残から
甲冑を身にまとっています。
象に乗っているのは、象を神聖な生き物とするヒンズー教の時の名残といわれています。
白い象はアイラーヴァタ象といい、インド神話に登場。
金剛杵とは仏の教えが煩悩を滅ぼして悟りを求める心を表す様を、インド神話上の武器に譬えて法具としたものです。
梵天と帝釈天
帝釈天は、梵天とともに二大護法善神と呼ばれ、釈迦が悟りを開く前から
釈迦を助けていたといわれています。
ご利益
帝釈天には、
・戦勝祈願、国家安泰、厄除け、立身出世、蓄財の
ご利益があります。
以上。ざっと調べた帝釈天でした。
一つ疑問は、令和時代作成の帝釈天とかは
ありえないのかなということ。
今の時代の技術を使って表現する帝釈天なんて
面白いと思うのですが。どうでしょう。
それでは。また。
タカキ マツイ
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